
http://gis-okinawa.sblo.jp/article/53507029.html
GIS沖縄研究室にて公開している変換ソフトは32ビット浮動小数,10cm単位16ビット符号付き整数,16ビット符号付き整数の3タイプに変換する用になっています.しかし,32ビット浮動小数はうまくQGISにデータを受け渡しできません.おそらく32ビット浮動小数のビット並びがwindows仕様ではないのかもしれません.ちなみにTNTmipsではきれいに受け渡せます.そこで「10cm単位16ビット符号付き整数」を使います.これは例えば1.50mは15と10cm単位で値を再計算したもので,値の1/10が実際のm単位の値となります.
また,「16ビット符号付き整数」と有りますが,QGISにはこの型がうまく伝わらず「16ビット整数」(負の数値がない)となってしまいます.そのため,ヌル値−9999が55537となってしまいます.後ほど対策を考えますが,一つの方法としてテキストラスター形式にと考えています.
1.国土地理院5mメッシュBIL/BIN形式のQGISでの表示
QGIS起動後,「ラスタレイヤ追加」より利用可能.『ファイルの種類』は「ESRI .hdr Labelled (*.bil *.BIL)」を指定し,変換後のファイルを選択する.
座標参照システムは緯度経度(JGD2000,WGS84)を選択する.

ヌル値の指定がうまくいっていないため海域の55537が値として有効な状態になって,薄い灰色に彩色されています.そこで,ヌル値に55537を指定します.
レイヤーフレーム内の392736_H(今回のDEM5データ名称)をダブルクリックし,レイヤプロパティーウィンドウ内「透過性」タブ内の設定を変更します.

2.沿岸標高彩色図
GIS沖縄研究室の沿岸彩色図と同様な彩色主題図を作成します.
区間0−5m,−10m,−15m,−20,20m−を,赤→オレンジ→黄→黄緑→緑とグラデーションさせて彩色します.
レイヤーフレーム内の392736_H(今回のDEM5データ名称)をダブルクリックし,レイヤプロパティーウィンドウ内「スタイル」で,中程の「カラーマップ」で『カラーマップ』を選択します.この選択を行うと「カラーマップ」タブがアクティブになりますので,「カラーマップ」タブに進みます.
(1) 彩色をグラデーションとするため「色の補間」を『線形』とします.
(2) 「エントリ追加」ボタンを押して,彩色の基準となる標高値を入力する行を追加し,その標高値を入力します.今回は0,50,100,150,200の5行が必要になります.
(3) それぞれの基準の色を,カラーボタンを押して設定していきます.

以上で彩色設定は終了です.
