
レイヤーウィンドウ上では各地図は別々に扱われているので,何かと不便です.そこでこれらの地図を1枚にまとめることが可能ですが,実際1個のデータにしてしまう方法と,実際のデータは個別に存在しますがQGIS上からは1枚として扱える状態にする方法が有ります.どちらの方法が適しているかはケースバイケースです.
1.1個の実データにまとめる.
メニュー,「ラスタ」/「その他」/「結合」より処理ウィンドウに進み,結合対象ファイルを複数個選択し生成ファイルを設定する.

生成したmosic.tif をQGISにて表示すると,レイヤーウィンドウの表示から1枚のラスターになっていることがわかる.

2.バーチャルラスタの構築
実際のデータは個別に存在しますがQGIS上からは1枚として扱える状態にする方法.生成したファイルは利用すべきラスタの情報のみが記述されているので,ファイルサイズは小さくなりますが,実データが亡いとエラーになりますし,実データのpathをバーチャルファイルを作成した時点と異なる(相対的に)に移動させたり,名称を変更するとエラーが発生します.
バーチャルファイルは実ファイルと同じフォルダーに生成し,それらを一緒に管理する方が良いでしょう.
メニュー,「ラスタ」/「その他」/「バーチャルラスタの構築」より処理ウィンドウに進み,結合対象ファイルを複数個選択し,生成ファイルを設定する.
バーチャルラスタファイルは,拡張し『vrt』となります.開く場合は1個のラスタデータと同様に扱います.

今回は『map2500.vrt』バーチャルラスターファイルを生成した.QGISでデータを利用する場合はラスタ『map2500.vrt』をレイヤーに追加する操作を行う.
3.モザイクラスターのindex(ベクタ)の生成
モザイクの対象になった各ラスタデータのindexを生成する事ができる.ラスタデータの範囲を簡単に把握できるベクトルデータが生成できるので,便利である.
メニュー,「ラスタ」/「その他」/「タイルインデックス」より処理ウィンドウに進み,対象ファイルを複数個選択し,生成ファイルを設定する.
