新潟県 Sさん
すでにご存知かと思いますが,GISを使った作業には「よりCADに近い作業」と「よりリモートセンシングに近い作業」があります。それぞれのソフトはどちらかの作業を得意とするものが多いようです。
私の利用しているソフトは,TNTmips,SuperMapDeskproなどですが,それぞれの得意分野に合わせて使い分けています。
「よりリモートセンシングに近い作業」とはイメージデータや標高グリッドデータなどのラスターデータを処理する作業で,この作業にはTNTmipsを使っています。「よりCADに近い作業」とはベクトルデータを処理する作業で,ポリゴンやラインなどのデータを処理することとなります。この作業にはSuperMapDeskproを主に使っています。TNTmipsはベクトルデータの処理も高機能ではありますが,ソフト操作方法がウィンドウズソフトとは異なっているため高度な処理を除いて,ベクトルデータの作成や処理はSuperMapを使っています。
SuperMapにもラスター処理機能があり,一通りの作業はこのソフトで処理が可能ですが,オルソ処理などの高度な処理ができないため,ラスター処理はTNTを使うこととなります。
現在のソフトでは,データのインポート&エクスポート機能が充実していますので,こういった使い分けは可能です。
SuperMapDeskproはコストパフォーマンスが非常にいいと言えるかと思います。この価格でベクトルからラスター処理までこなしてしまいます。また,TNTmipsもコストパフォーマンスが高い製品だと思います。
本でも書きましたが,GISは奥が深く,ハードルの高いソフトです。一気に全てをと考えると人材育成も大変なものとなると思います。当方も大学ではSuperMapを使ってGIS処理の指導を行っています。この過程でGISの基礎を十分に理解してもらってから,必要に応じてTNTmipsの使用法へと考えております。
参考にしていただければ幸いです。
GIS沖縄研究室
2009年12月08日
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